2001年1月発行 No.54


昨年『特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律」が可決してしまった。300mより深く核のゴミを地層処分 するなど想像するだに恐ろしい。地震列島の日本で、どこの自治体が処分場として名乗りをあげるというのか?

JCOの臨界事故から1年以上が過ぎた。周辺の方々にとっては忘れてしまいたい被曝の事実。しかし語り継がなければならない事故の事実。その狭間で何をなすべきか?数人の村の方にメッセージをお願いしたら断られてしまった。

高木仁三郎さんをうしなったことは痛恨事であった。失ってみてその存在の大きさを改めて知る。寸暇を惜しんで仕事をし、また大変よく勉強もしていたという。さらに女性差別の問題にもきちんとした思想を持っていたと聞き、新たな一面を見た思いがした。

いわゆる「原発促進法」にはあきれて語る言葉もなく、脱原発の世界的流れに抗う最後のあがきである。

21世紀の幕明けである今年、どんな小さな事故も起きない事を祈って 脱原発への確かな歩みを積み重ねていきたい。はがきニュースを通して皆さんと力を合わせて。今年もどうぞよろしく。

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